交流分析とは?

カップルカウンセリング

交流分析という言葉をご存知ですか?なかなか馴染みがない言葉ですが、自分が人間関係をどのように築いているのかを理解することができるものです。簡単にご説明します。

交流分析とは

アメリカの精神科医エリック・バーンによって提唱された集団心理療法で、精神分析の口語版、コミュニケーションの心理学などと呼ばれています。「今、ここ」での思考、感情、行動を見つめることができます。

他者を理解するには、自己理解が必要。パートナーを理解したいと思う方は、まず自分を理解することから始めましょう。

人間は、子どものときに身につけたコミュニケーションで、人と交流をします。自分のコミュニケーションの方法を理解することで、人と交流するときに気をつけるべきことがわかります。

〜 人は誰でもOKである 〜

交流分析の前提として、「人は誰でもOK」という前提があります。

【 I’mOK. You’re OK. 】

人間は誰でも尊重され、価値があるということです。

インドでは、「人は迷惑をかける生き物なのだから他人のことも許してあげなさい」と親に教わるそうです。日本では「人に迷惑をかけちゃダメです」と言われる場合が多いのではないでしょうか。

交流分析とエゴグラム

交流分析によって、クライエントを理解するには、長い面接時間がかかります。その時間を短縮するために開発されたのが、エゴグラムです。客観的に情報収集、分析をすることができます。

心には、親、成人、子どもといった3つの自我状態があります。例えば、公園で子どもが泣いています。あなたはどのように感じますか?

「かわいそうに」

「親はいるのかな」

「泣かなくてもいいのに」

など、とっさのときに出るのが、自我状態です。もちろん、日によっても自分の体調によっても感じ方は違います。

どんな結果がよい、どんな結果が悪いというものではなく、自分がこのように人と交流しているということを自覚するために、とても大事なことを教えてくれるのです。

日本では、1960年代後半に九州大学心理内科を中心に交流分析(TA)が導入され、研究を重ねられ、医学、看護、教育などの現場で活用されてきました。

交流分析の結果を知ってどう行動するか

交流分析を行なって、自分の人との関わりの問題点を明らかにします。問題点を自覚することで、気づきを得て、改善することができます。しかしながら、それは簡単なものではありません。行動を変えていくには、交流分析を熟知したカウンセラーの関わりが大事です。

カップルのコミュニケーションはよく問題が発生します。男女のちがいもあるため、コミュニケーションは難しいといえます。

しかしながら、せっかく出逢ったおふたりが上手にコミュニケーションが取れずに、別れを選んでしまうのはもったいないでしょう。ふたりでコミュニケーションの問題点を明らかにしてみませんか。